今年度から本格復旧工事に入った天守閣については、今後、復旧工事の安全確保のため周囲に足場を設置し、資材の飛散や作業員の転落を防止する工事用シートで覆っていきます。
そのため、ゴールデンウィーク前には大天守の最上階6階部分と小天守の一部で足場設置が完了し、ゴールデンウィーク明けには大天守の最上階から徐々にシートで覆われていきます。
現時点の予定では、7月頃には大天守のほぼ全体が覆われる予定です。
ただ、足場を覆うシートについては、安全性の確保と復旧過程の公開の面から検討を重ね、復旧工事中も天守閣をご覧いただけるよう網目が15ミリメートルの透過性のあるメッシュシートを採用しました。
これまで通りにはご覧いただけないまでも、今しか見ることのできない復旧に向かう天守閣を是非ご覧ください。
また、天守閣の本格復旧工事に際しては、部分的に損傷が大きい大天守最上階6階と従来出口部分の附櫓(つけやぐら)、小天守1階部分(小天守と大天守の続き部分を含む)について、復旧後の天守閣の耐震性能を向上させる目的も併せて修繕します。
大天守出口部分の附櫓は5月頃、大天守の最上階6階は6月頃、小天守の1階部分は11月頃には解体が完了する予定です。